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古代笛。何とも表現のしようのない、神聖な音色に驚いています。その古代笛の中でも、音が優しくてまろやかな「古代出雲の土笛」は、心に優しく語りかけてくれるような響きがします。この笛で即興演奏して、これは、魂に届く子守歌だなと感じ、詩も作りました。

古代出雲笛の即興演奏
「みたまの森の子守歌」です。

みたまの森の子守歌(詩 星咲繁博)

むかし むかし
神さまと人が
いつでもお話しできるころ

森の中には
神さまの優しい息吹が満ち溢れていました

森の中の動物たちも
小鳥たちも
草花たちも
みんなみんないたわりあって
優しく語り合って
暮らしていました。

人は
朝に、昼に、夕べに
神様に感謝の祈りを捧げました。
土で作った笛の音色に乗せて
神さまに
ありがとうの音色を届けました。

神さまは、
そよ風の中に
さざ波の中に
人に優しさを届けてくれました。

あれから何万年経ったでしょう。
人の歴史の上にいろいろなことがありました。
いつしか、
コンクリートとパソコンに囲まれて
神さまといつでもお話しできなくなりました。

ときどき、
生まれ変わる何万年も前に
神さまの御霊の森で聴いただろう
この音色を
魂の奥で思い出して
あの森に帰りたいと思うことがあります。

でも
あるとき
ふと心に声がしました。

あの森を
この世界に作ってみましょう。
みんなみんないたわりあって
優しくなって
あの森をこの世界に
もう一度作ってみましょう。
と。

声は遠のいていきましたが、
現代に偶然出会った古代の土笛で
この世界で
神さまともっとお話したい
お話の音色を吹きたい
そう思うのです

「みたまの森の子守歌」を古代出雲の笛で創作演奏して

古代の土笛である
「出雲の笛」で創作即興演奏をしました。

「みたまの森の子守歌」古代出雲の笛での演奏です。

古代以前の太古の時代
神と人がいつも通じ合い共存していた
平和と安らぎに満ちた時代に気持ちを馳せました。

吹き終わって、
なにか神聖な気持ちを感じたので
「みたまの森の子守歌」と名付けました。

この「古代出雲の笛」
実際に吹いてみて
とてもまろやかで優しい音色です。
6穴のペンダントオカリナと同じ指穴が開いていますが
普通に指を動かすと
ヨナヌキの音階になりました。
(工夫してドレミも可能ですが、私は和音階が気に入っています)

それに、
ある指からある指に移す時に
ある独特の音色になり、
吹いている私自身の意識が一瞬、違う次元に移動するような感覚になります。

この笛をさっそく老人ホームの母の枕元で吹きました。
優しい音色で、心地良かったように思います。


(手前の打出の小槌の形の笛が古代出雲の笛
 奥の二つのオウムガイの形の笛は縄文くまその笛 いずれも高場俊郎氏の作品です)

「古代出雲の笛」の音色の不思議

「古代出雲の笛」の音色
じつに不思議な音色で
吹き口から細い管を経て
槌の中で音が回って
歌口から音が出るような構造で

なにか
優しさの中にも神聖さを感じる音色です。

細い筒状の空間を通って
広い洞の中で回転しながら共鳴する
その音は小さく優しい音であるが
いのちの音と呼ぶにふさわしい

この、出雲笛で音が生まれるプロセスは
人の生命が宿り産まれるプロセスを思わせます。
生命の種が細い管を通り、愛の中で受精して、
胎内で育まれ、新しい人生の物語を抱いて産まれいずる、
こうした
胎内の神秘、産みの神秘を宿した笛とわたしは感じます。
だからそこから生まれる音の中に
いのちへの畏敬と感謝を込めたいと
私は感じました。

「古代出雲の笛」に込めた思い

この「古代出雲の笛」は
古代笛作家である高場俊郎氏の作品で
古代の神々の恵みである
「打出の小槌」をイメージして創作されたそうです。

実在の笛ではなく
作家の高場俊郎さんのイメージから創作されたものですが、
作家の高場俊郎さんに、笛に込めた思いを聞いてみました。

高場氏は、縄文笛である「くまその笛」や
弥生時代の笛である「弥生笛赤兎馬」「暁光」
を創作していたころ、

日本の古代文明の中心として出雲の国に根差していた王国のイメージが湧いてきたそうです

大国様のもつ布袋と小槌が気になり始め
日本の国造りがこの小槌でなされたような想像が膨らみ、
日本の古代文化のエネルギーの源のような感覚が高場氏の内に高揚したそうです。

出雲笛は史実による再現ではなく、
想像による作品ではありますが
封印されてしまったような出雲王国のエネルギーの蘇りをこの笛に託してみたとのことです。
現代の不浄な世界を清め
聖なる力が降りてきてほしいという祈念を込められました

「古代出雲の笛」の象徴「打出の木槌」に思うこと

ところで
「打出の小槌」とは何でしょう。

金運成就やご利益成就の小槌と思いますか?

多くの人はそう思っているかもしれません。
商売繁盛、ビジネス成功の象徴ですか?

でもね、
本当の打ち出の小槌は、
その人にとって最もふさわしい出来事、
最も魂の成長に好ましい体験、
最も善き出会いや別れ、
それを、時機に満ちて、いただくべき時期に
いただく小槌ではないでしょうか。

そして、その、最もふさわしいことや体験は
その人自身も知らないかもしれない。
しかし、
神さまは一人一人について、忘れることなく知っていて
必ず下さる。
神は奪う者ではなく、与える者だから。

だから求めたい、求め続けたい、
「さらば、
与えられん。」

おそらく、作者の高場俊郎氏は
真実の打ち出の小槌への願いを込めて
氏の信心を込めて御仏に祈念しながら
笛を焼成されたのだろうと思います。

出雲の笛で、これからもいろいろな創作演奏をしていきます。

「みたまの森の子守歌」古代出雲の笛での演奏です。