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先日、姫路で開催されたインディアンフルートフェスティバルに出演し、そこで、エスニック音楽ではなくて、日本の古来の調べを即興演奏してきました。ステージでは、山岡鉄舟の詠歌「富士の山」を口述で詩吟した後、古代くまその土笛での即興演奏に続き、インディアンフルートで日本の調べを吹きました。


(インディアンフルートと古代くまその土笛)

インディアンフルートフェスティバルに出演しました

去る6月23日、
姫路でインディアンフルート・フェスティバルが開かれました。
関西初のインディアンフルートのフェスティバルで、
インディアンフルートのプロの演奏家や愛好家が集まって演奏を披露する
またとない機会でした。


(演奏者の皆さんと記念撮影。私だけ和装で浮いています・・・(汗))

インディアンフルートに出会ったのは3年前で、
オカリナでいつもお世話になっているテレマン楽器さんから、
インディアンフルートという木製の笛の存在を聞かされ、
これは絶対吹きたいと思い、紹介されてすぐに飛びつくように購入しました。

オカリナ歴は長いのですが、インディアンフルートは経験も浅かったにもかかわらず
私は無謀にも、このインディアンフルートフェスティバルに出演したのです。
インディアンフルートでステージ出演するのは初めてだったので、
どうなるのか不安でいっぱいでしたが、自分ながら面白いことができたと思います。
(次節で詳しくお話します)

インディアンフルートのスピリチュアルな音色はとても魅力的で
何か魂の奥に響くような音色です。
本当に、いろいろな人の様々な演奏を聴きました。
例えば、北米インディアンの音楽、
南米のフォルクローレからポップス、ジブリの音楽まで、
様々な曲が演奏されました。

さらに、今回のフェスティバルでは
インディアンフルートに加えて、シャーマンドラムのリュータローさんの演奏も魂に迫るものがありました。
シャーマンドラムというのは、鹿の皮で作った
古代からの素朴な構造の手持ちの太鼓(パーカッション)なんですが、

リュータローさんの作るシャーマンドラムは、その響きが、心身の芯までしみとおり、
何とも言えない感覚になりました。


(シャーマンドラムを体験している様子。初めて叩いているのに、世界に入り込んでいます。右端が、シャーマンドラム作家で演奏家であるリュータローさん。)

インディアンフルートと古代笛の音色で「山岡鉄舟」を語る

インディアンフルートフェスティバルでは、
私は変わったことをしまして、
インディアンの笛と古代笛で「大和魂」を表現することに挑戦したのです。

というのは、インディアンフルートを初めて吹いた時に、
この音色は懐かしいと思ったからです。

北米インディアンの音色であるとともに、
日本古来の伝統的な音色につながっていると直感しました。

それで、
日本古来の音調を吹くと、何とも言えない味が出ました。
今回のフェスティバルでは、私がこの笛で親しんでいる日本古来の音調を
皆さんに聞いてもらいたかったのです。

演奏のテーマは
幕末の剣豪 山岡鉄舟の心を詠んだ詠歌
「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 元の姿は 変わらざりけり」
です。

この詠歌は、山岡鉄舟が、修行を極め、悩みを脱し、剣の高みを極めたときに、
その不動心の心境を短歌に詠んだものです。

演奏の1か月前から私は毎日、山岡先生のこの「富士の山」に込められた心を観想して祈りました。

演奏ではまず、この詠歌を口述で吟じ、
そして、古代くまその笛で即興の演奏をし、
それに続いてインディアンフルートで、和の武道の極みを表現しました。
服装も、インディアンじゃなく、和装で出ました。
古代くまそ笛の独特の音色と音調、
そしてインディアンフルートをから醸し出される和の音調は、
まことに神秘的な雰囲気があります。


この動画は、古代くまその笛で吹いた即興演奏です。

古代くまその笛は、熊本の土笛とオカリナの作家 高場俊郎氏が作った作品で、
縄文時代から続いていた九州地方のクマソの国の、
大自然に調和していた平和な世に思いを馳せ、祈念しながら作られたもので
形はオウムガイのようで、吹き込んだ息がらせん状に回るようになっています。
吹くとき、両手を合わせますが、これが合掌の形になります。


(これが古代くまその笛です。)

そしてこの動画が、インディアンフルートで吹いた、和の音調です。

(インディアンフルートは、普通の指使いで吹くと、
エスニックな感覚の諧調になりますが、
それを少しひねるだけで、、このような和の調べが表現できます。
また、小節を回したような指使いや、息の入れ方で、和の音調を工夫できるんです)

山岡鉄舟の詠歌「富士の山」に込められた思い

人はよく、起こる出来事に左右され、心がフラフラ動きます。
例えば富士山を見物に行くとき、
晴れていて富士山がくっきり見えれば、素晴らしい景観に感激し感謝する。
しかし、
たまたま曇っていて富士山が見えなかったら、
本当に富士山なんかここにあるのだろうかと疑い、迷ってしまう。
人によっては、富士山なんか、無いんだと思ってしまう。
でもね、
晴れていようが、曇っていようが、美しい姿の富士山は
美しいままで、変わることなくそこにあるんですよね。

私たちの人生でも
良いことが続くと、感謝したり、有頂天なったりするが
悪いことが続いたり、祈っていることがなかなかかなえられないと、
ふてくされたり、神も仏もないと思ってしまう。
でもね、
自分自身の本当の自分の姿は、素晴らしいままで、今ここにあるんだよ。
だから
自分の本当の真心を見つめて生きて行こうじゃないか。
山岡鉄舟師は、この歌を通じてこう私たちに語り掛けておられると思うのです。

ちなみに山岡鉄舟師は、最強の剣豪でありながら
心優しく、いのちを限りなくいとおしみ、
幕末の戦乱の中でも、人を一人も斬ったり傷つけたりしなかったそうです。
私も武道を極めたら、鉄舟師のような心優しい武人になりたいです。

それでは、インディアンフルートとはどんな楽器なのでしょうか。
次回の記事ではインディアンフルートについてのご紹介をします。