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「生きるってことは、愛だよ」この言葉をくださった90歳のハナさん。体が動かないばかりか、激痛が走る。そんな苦しい闘病生活の中で、最愛の娘さんと会えないまま死別します。こんなにつらいことが、この世の中であっていいのか・・・そんな中で声を絞り出してくださった言葉が「生きるってことは、愛だよ」でした。この言葉をくださった1週間後、ハナさんはお亡くなりになりました。この記事では、この言葉が、ハナさんの寿命を超えて未来これからも生きて行くことについてお話します。

「生きるってことは、愛だよ」この言葉を紹介したくて、オカリナ演奏とともに作った動画がこちらです。曲はシューベルトのアベ・マリアです。

最後に残してくださった珠玉の言葉

 

90歳の私の師であり、友人であったハナさん、

そのハナさんが
こんな苦しみがあってもいいのかと思うほどの
ドロドロの中を
絞り出すように花さんが下さった言葉、
それが
「生きるってことは、愛だよ。」でした。

もう一度書きます。

「生きるってことは 愛だよ。

愛に格好なんか ないんだよ。

少ししか生きられない いのちでも、
何歳になっても生きなきゃあいけない いのちでも、

あなたのいのち、誰も代わりに生きられないんだよ。

たった一人のあなたなんだ。

それほど大切なあなたなんだよ。

だから
このいのち
生きて
生きて
生き抜こうね。

それが
愛だよ。」
「生きるってことは、愛だよ。

愛に格好なんてないんだよ。

愛に理由なんてないんだよ。

格好が悪いからって、
しょげるもんか。

私もいのちがけで生きている。

あんたも
生きるんだよ。」

彼女が亡くなったのは、
この言葉をくださった数日後でした。

亡くなったというよりも・・・
生き抜かれました。
見事に生き抜かれました。

生きて、
生きて、
いのち余すところなく
生き抜かれたと言って過言ではないでしょう。

残念ながら、
私はハナさんの最期に立ち合うことができませんでした。
いろいろな人の所を訪問巡回していた私は、
朝にハナさんを訪問して食事を作り、
その日の昼は、ほかの人のところの訪問になっていました。

ハナさんが亡くなられたのは
その日の昼でした。
看取ったヘルパーさんの話によると、
ハナさんは、私が作って差し上げた食事を
最後にお召し上がりになられ、
「おいしいねえ、ありがとう」
と言われたまま、
眠るように亡くなられたそうです。
ご尊顔は
まるで喜びの中にくつろいでいるように
安らかなお顔でした。

「生きるってことは、愛だよ」

彼女から頂いたこの言葉で
私は衝撃をうけました。

「愛」とは、実践する事だけじゃない。

愛は思いやり、
誰かに何かをしてあげることと
いままで思っていました。

人に何かができて
感謝してもらえて
うれしいこと
それが愛だとばかり思っていました。

しかし、それだけではなかったのです。
これは、これまでの私の人生観をがらりと変えました。
衝撃のある言葉でした。

「生きる愛」の本質とは

それでは「生きるってこと」すなわち「愛」とは何なのでしょうか。

それはね、

愛とは、そこに、いま、私がいること。
生きて、そこにいること。
それが、まさしく、立派な愛だったのです。

「リハビリテーション」の概念の定着に大きく貢献された上田敏博士は、
「能力の価値から
 存在それ自体の価値へのパラダイムシフト」
という理論を書かれています。
(上田敏『リハビリテーション -新しい生き方を創る医学-』講談社ブルーバックス、1996年、pp180-181)

まさに「生きるってことは、愛だよ。」は
上田敏博士の提唱された「存在それ自体の価値」に通じる
生きた言葉です。

どんな姿でもいい。
だれに何を言われようともいい。

いること。

いま、いること、

これほど素晴らしい愛はありません。

私は、ハナさんの言葉から気づかせていただきました。

ハナさんのお話し、
ここまでお付き合いくださいましたね。

ありがとう。

この記事を読んで下さっているあなたは幸いだと思います。

なぜなら、
出会い難い言葉に出会えたから。

どんなにお金を払っても
どんなに有利な立場にあっても
出会える言葉ではないけれど、

その言葉にあなたが出会うことができたことに
心からおめでとうと申し上げたいのです。

私は慎んでこの言葉のプレゼントを

あなたに差し上げたいと思います。

「生きるってことは、愛だよ。」

「いのち」の連続性 「いのち」のリレー

人は生きます。
死ぬのではなく、
生きます。

そして、永遠に生きます。

永遠に生きるということには、二つの意味があると思います。

一つは、
肉体が尽きても不滅の霊魂として、生き続けること。
もうひとつは
生きたいのちが、生きている私たちのいのちの中に、
リレーのように灯り続け、
世代を超えて、時代を超えて生き続けること。

前者は、信仰や思想の問題であるので、人それぞれの見解があり、
ここでは立ち入りません。

しかし後者は、
はっきりわかっています。

現に、ハナさんのいのちは
「生きるってことは、愛だよ。」という言葉になって、
生きている私の中に灯り続けており、

そして、
このお話しを読んだあなたの中に灯り続けて行きます。

ハナさんのいのちのともしびは、
世代を超えて、
時代を超えて、
いのちのリレーとなって、
消えない燈明となって灯り続けて行きます。

生きると言うことは、辛いことが多すぎます。
惨めなことが多すぎます。
それでも人は、1人残らず尊いんだ、そうハナさんは教えてくれました。
人は生きるんです。
死ぬのではなく、生きるんです。
たとえこの世の果てにあっても、
そしていのち終わった後もです。

そして、どんな人の上にも、生きる喜びに気付き、
涙の止まらなくなる日が必ず訪れます。
遅かれ早かれ、平等に訪れます。

私たちは
日常生活の中で、意識せずともその日に向けて歩んでいるんだと思います。

夢を持ちましょう。夢はかなえられます。
このブログのテーマは
あなたが生きるってこと
それが
愛だよ
と伝えていくことでもあります。

そして
愛があるから、
夢をもって、
夢をかなえていきたい、

一緒にかなえていきたい
そう強く思うのです。